「フレーミング効果」

→ある選択肢の判断を人が行う場合、その絶対的評価ではなく、自己の参照点(基準点)との対比において比較されるため、絶対評価とは異なる判断を導く可能性があるという効果のことをいう。

同一の選択肢であっても、選択者の心的構成(フレーミング)が異なると、意思決定が異なってくる効果のことをいう。

例)

ある伝染病に1,000人の人間が感染した。放置すると全員が死亡する。対策案としてA案とB案が提示された。

Question1

A案による場合、300人が助かる。

B案による場合、70%の確率で全員が死亡する。

Question2

A案による場合、700人が死亡する。

B案による場合、30%の確率で全員が助かる。

Question1もQuestion2も表現方法が異なるだけで同じことを言っている。しかし、多くの人はQuestion1ではA案を選択し、Question2では、B案を選択した。これは「損失回避性」が働いたための選択といえる。