AIDMA(アイドマ)の法則


「AIDMAの法則」とは、

Attention(注意)→Interest(関心)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(行動)

の頭文字を取ったもので、アメリカの経済学者、ローランド・ホールが考え出した「消費行動」に関するプロセスモデルです。

消費者が、最終的な購買に至るまでには、大まかにいって上記の5段階の心理変化がある、という法則である。

 

AISAS(アイサス)の法則について


Attention(注意)→Interest(関心)→Search(検索)→Action(購買)→Share(情報共有)の頭文字を取ったもので、インターネット普及後の時代の消費者による購買行動を説明するモデル。AIDMAからDesire(欲求)とMemory(記憶)がなくなり、3番目のプロセスとして「Search」が、Action(購買)後のプロセスとして「Share」が追加されている。

AISASにおける「Search」は、製品やサービスに関心をもった消費者が、「購入前にGoogleなどの検索サービスで情報を調べる」プロセスを示す。また、最後の「Share」は、ブログやSNS、クチコミサイトなどで、製品やサービスの感想などの情報を投稿(情報共有)するプロセスを示めしている。
※電通が提唱、2004年に商標登録している。インターネット時代の「検索」「共有」行動を反映したマーケティングモデル。
インターネットが普及することで、消費者は、購入前に自らGoogleなどの検索サービスを通じて、商品やサービスなどの情報を調べることができるようになった。
それにより、従来の「マス広告」を前提としてAttention(注意)とInterest(関心)をひき、その商品を欲しいというDesire(欲求)をひきだして、Memory(記憶)に焼付け、店頭でのAction(購買)に結びつけるといういわゆる「AIDMA」モデルだけでは、消費者の心理・行動プロセスを捉える事ができなくなっている。

AISASは、このインターネット普及以降の消費行動の特徴として、消費者は購入前に「Search(検索)」し、購入後に「Share(共有)」するという2つのプロセスを前提にしており、消費者の購買行動にインターネット上の情報や消費者によるクチコミが大きな影響を及ぼすことを表している。
インターネット普及後の広告/プロモーション、マーケティング施策において、AISASの各プロセスにあてはめて適切な施策を検討することが必須であるとされている。

 

AIDMAとAISASの違い


このように、AISASではインターネット時代における特徴が反映されているが、すべての消費者の行動がAISASで説明できるわけではない。

例えば、コンビニで売られているドリンクのように、低関与購買で購買頻度が高く、購買の意思決定にかかる時間が短く、感情的要素(好き嫌い)に左右されることが多い商品やサービスは、購入前に検索したり、購入後に情報共有することは少ないと考えられており、AIDMAモデルが有効であるとされている。

また、AISASではインターネット上で「自ら能動的に検索する」ことが前提となっていますが、ソーシャルメディアの普及により情報が友達から「受動的」にもたらされるようになっている今、新たな消費行動の想定も求められている

 

「AIDMAの法則」と「3つの場」の関係


「AIDMAの法則」と「3つの場」の関係を表すと以下のようになる。

①Attention(注意):「あ、なんだろう?気になるな…」

場‥VP、4~8mの距離なので、色が決め手になる。

②Interest(関心):「へぇー。格好いい…ちょっと見てみるか。」

場‥VPとPP、2~4mの距離なので、デザインが決め手になる。

③Desire(欲求):「コレいいな、買おうかな。」

場‥PPとIP、1~2mの距離なので、素材感が決め手になる。

④Memory(記憶):「どんな服と合うかな、でも、他の店も見てからにするか。」

場‥IP、45㎝~1mの距離なので、着まわし感が決め手になる

⑤Action(行動):「よし購入しよう。」

場‥IP、45㎝以下の距離なので、着心地感が決め手になる

「AIDMAの法則」を参考に、VMDを考えていけば、消費者にとって、『見やすく、選びやすく、買いやすい』、売場づくりができる。